いまどき町内会の存在価値はあるのか?
これまでにも書いた通り日本各地に自治会・町会は存在します。
そして現在でも高い加入率を保っています。
しかし実効的に見た場合果たして存在価値があるのかどうかを考えて見ようと思います。
低い行事への参加率、日常的な無関心、そもそも積極的ではない加入理由。
これらの事例から見ればすでに高い存在価値があるとは言えないでしょう。
「仕方なく」とか「なんとなく」加入していたり、「入るべきもの」という誤った義務感や「みんなが入っている」という同調性によるものだと思います。
よく分からないけど、とりあえず加入している・・・。
これは無関心から来る現象でもあると言えるでしょう。
つまり、重要だとは考えていないということです。
自治会や町会は地域の困りごとを解決するのに役立つという声もありますが、昔と違って現代は生活圏も広域化しているので、町内で生活が完結するということなどあり得ません。住まいと職場、買い物やレジャーの場所はさまざまです。
知人・友人も町内の人である場合は少ないでしょう。
ハッキリ言って町内会エリアでは何もしない。ただ寝るだけという人もいるはずです。
現代の生活圏とはマッチしていないと言えるでしょう。
しかし活動を見ていると、何が何でも「町内優先」「町内第一」みたいなものが多いと思います。これだけグローバル化、ボーダレス化した時代に、ごく狭い範囲だけを見て生活することには違和感を覚えます。
そういうのが好きな人はいいですが、そんなことばかりしていては、それこそ「井の中の蛙」になってしまうでしょう。
近年のシャッター通りに見られるように個人商店の衰退は変化に対応していないからです。現代人はより良いものや自分に合うものを求めて遠くにだって行くのです。
時代に合わないものはやがて淘汰されていくのです。それは必然的な宿命だと言えるでしょう。
いつまでも過去のやり方に固執し新しい考え方を受け入れて行かなければ、それは無用のものに成り下がることでしょう。
今は仕方なく我慢して入会している層も本当のことを知れば退会を決意するでしょう。
自治会・町会がこれからも存続して行くことを考えるならば、時代にマッチした運営方法に変えて行くべきです。会員あってこその会なのではないのでしょうか?