自治会・町会問題研究所

先見性と合理性で矛盾点を洗い出し、見えない真実を追求することをモットーとする。

千葉県船橋市にある町会についての諸問題を提起し、加入の任意性を担保すべく啓発活動を行うことを目的とする。
そこに住んでいれば自動入会みたいな強制性を排除すべく自由意志でのみ加入できるようにすることを目指す!


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全国各地で自治会問題に苦しんでいる方々への手助けになれば当方も光栄です。

当ブログの見解は事実に基づく個人的見解を含みます。
記事を見て実行した結果に於ける責任は負いません。自己責任に於いて実行をお願いします。

船橋市の自治会加入率は異常?

近年、どの地域に於いても町会・自治会の加入率は低下傾向がみられます。ここ船橋市に於いてはどうでしょうか?


一昔前には約80%の加入率があり、各地から視察に来た議員などが、中核市でありながら80%だと驚いたものです。現在は76%程度であると公表されていますが、それでも近隣市と比べるとかなり高いです。


ここに興味深い記事があります。ある大学教授の論文で、東葛10市(船橋・松戸・市川・柏・八千代・浦安・流山・野田・我孫子・鎌ヶ谷)の都市生活者を比較したものです。
なんと船橋市がダントツ1位ではないですか!!
http://cdgakkai.ws.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/gb201314.pdf


船橋市よりももっと田園地帯の多い地域もあるのに、なぜ船橋市が1位なのでしょうか?ちょっと腑に落ちませんね。そして船橋市の中でも塚田地区などは60%台であるということが分かっていますので、この東部地区は自治会加入率が船橋市平均よりも高いことが予想されます。
事実、市のサイトには「東部②地域は自治会活動が盛んである」という記載があります。ズバリ、ここの地区を言っているのです。


都心などに通勤するサラリーマンが多い同じような人口構成であるにも関わらず、どうしてこの地域だけが異常に加入率が高いのでしょうか?
新潟市や仙台市などの地方都市に匹敵する数値になっています。
加入率は東京23区で50-60%,東京都下は20-50%,成田市や八街市でも50%台です。
東京圏にしてはいかに高い数値であるかが分かるでしょう・・・・。


今や地方都市でも加入率の低下が続いています。
福島県郡山市や宇都宮市の加入率よりも高い船橋市・・・・。


おそらく何らかの強制性が働いたとか、旧住民の力が強いことなどが推察されます。また「周囲に合わせる」という日本人独特の性質の影響があるのかもしれません。
いずれにしても、かなり「特異」な地域であるのは事実です。


船橋市は交通の便がよいとか、ショッピングや子育てがしやすく都心に近いという理由だけで移住地に選ぶ方も多いでしょうが、こうした「地域事情」まではなかなか分からないものだと思います。


もし移住先を決めるためにこのブログをご覧いただいている方がいらっしゃいましたら、
自治会活動が好きでなければ、この地域への移住はおすすめしません。
長く住めばきっと自治会のことで負担になることが出てくると思います。


もちろん、きちんとお断りできる方でしたら問題ないでしょうが、なかなか自分の意見を言い出せないとか、目立ちたくないというような方は、いやいや自治会活動をせざるを得なくなってしまいます。
しっかりとした自分の意見を持ち、地域を改革して下さるような方でしたら、どんどんおいでいただき、開かれた、ものが言える地域にしていただきたいと思います。


(追記:2022.3.16)
船橋市に於いても加入率は低下傾向です。それでも周辺市よりはまだ高いようです。
千葉県でも浦安市・成田市などは50%を切りました。

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